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ブレーキダスト・ホイール汚れについて

今回はアルミホイール ファッション派の方向けに
ブレーキダスト・ホイール汚れについて書いていきたいと思います。

スポーツブレーキパッドの中には
「低ダストである」 「ブレーキダストが少ない」
「ホイールが汚れない」
といった特徴を売りにしている製品もございますが
実はこの表記には少々誤りがございます。

正しくは 発生するブレーキダストの種類が
汚れが目立ちやすい物か(黒粉カーボンダスト系)、
汚れが目立ちにくい物か(金属ダスト系)、
のどちらかになります。
「ブレーキダストが少ない」 「ホイールが汚れない」
と売られている製品のほとんどは
汚れが目立ちにくい金属ダストのタイプで
ダスト自体はしっかり出ているのです。

さて、ここからが重要な点ですが
金属成分を多く含んだブレーキダストがアルミホイールに付着しますと
アルミホイールに固着してしまいます。
そして錆汚れとなり 洗剤で洗った程度ではとても落とせません。
金属同士がくっつく訳ですから簡単には落ちません。

ホイール表面に細かく点々と付着したり
アルミがくすんだ色になってしまうのもこれが原因です。

結果、アルミホイールを痛めてしまう事になります。
夏場などホイールが熱くなる状況下では
ほんの数日ですぐに固着します。

ファッション派の方にとって一番やっかいなのが
この汚れ固着によってホイールを痛めてしまう事で
むしろ汚れは目立つパッドでも
金属粉の出ないノンスチールパッドの方が好まれております。

カーボンダストは黒粉ですので汚れ自体は目立つのですが
カーボンは非金属ですから基本的に固着の心配はありません。
そして簡単に清掃が可能です。

ただし、ノンスチールパッドを使っていても
ブレーキローターの摩耗した鉄分もホイールに付着しますので
固着に対しては完全防御とはいきません。
しかし摩耗度の早いブレーキパッドの方から鉄分が出ないだけでも
大事なアルミホイールをいたわれると思います。

ちなみにサーキットモデルのブレーキパッドは
鉄分を多く含んでいてさらにカーボン粉もたくさん出ますので
汚れが目立ち、さらに固着もしやすいという
ファッション派の方にとってはとても困った代物です。

当方が開発に参加のZBPブレーキでは
【HS1】と【HS2】が金属成分含まないノンスチールパッドになります。
【HS2】はスポーツ性能も高いパッドですので
先ほど説明した黒粉のカーボンダストが出ますが
ホイールには固着しにくく清掃も簡単です。


スポーツパッドの使用条件別モデル分け

今回は代表的なスポーツブレーキパッドを
各メーカー別、ブランド別に
わかりやすく
タイプ別に分けてみたいと思います。

タイプ分けの規準は
効き性能と耐熱性を中心に
使用環境の違いも含めて総合的に判断し
■ストリート
■ストリート~スポーツ
■ストリート~サーキット
■サーキット
の4つのタイプに分類しています。

同じタイプの中でも効き方や特性、耐熱性は
それぞれの製品により違いがございますが
まずは おおまかな分類分けとしてご覧下さい。

■ストリート タイプ
街乗り走行向けのモデル

エンドレス: SSY SSS NS97
ウィンマックス: AT1 AT2
プロジェクトミュー: NS BOOM
デクセル: M type
ZBPブレーキ: HS1

初期レスポンスを上げて
初期制動力の良さを印象付けている
モデルが多いのですが
高速道路などで強い効きがほしい時に
ペダル奥での絶対制動力が思っていたよりも足りず
一瞬あわてる事もあります。
ペダルストローク前半までで効きを上げている製品は
その傾向になりやすいです。
効き方の好みの問題もありますが
全域に効力を振り分けているモデルの方が
扱いやすいはずです。

エンドレスやミュー、又 アクレなどは前半タイプです。
ウィンマックスやデクセル、ZBPなどは全域タイプです。

効き以外にも環境性能(ブレーキ鳴き や
汚れ の少なさ)やパッドの耐久性も考慮した
バランスタイプの製品もあります。

■ストリート~スポーツ タイプ
「ストリートタイプ」と「ストリート~サーキットタイプ」の
中間的な位置付けで ワインディング道路を含めた
スポーツ走行域まで対応

エンドレス: SSM
プロジェクトミュー: Bspec
ZBPブレーキ: HS2

この3種類での性能比較は5段階評価で
おおよそ次の様になります。

SSM Bspec HS2
5    4    4  初期レスポンス 
5    4    5  初期制動力
4    3    5  ペダル奥での絶対制動力
4    3    5  コントロール性
4    3    5  耐熱性
4    3    4  ペダルタッチ

初期レスポンスはペダル反応の良さにも影響しますが
必要以上に高いとブレーキ操作がシビアになってしまい
ロック寸前の微妙なブレーキコントロール時に
悪影響を及ぼします。
HS2 は絶対制動力と耐熱性が高く
軽いサーキットランまでは対応出来ます。
コントロール性でも一番優れています。
数多いユーザー様のインプレからもこの点は証明されています。
また、HS2は金属成分を含まないノンスチールのパッドですので
ダストに金属粉が出ず
アルミホイールへ汚れの固着を防ぐという利点もあります。
ファッション派の方にとっては見逃せない特徴です。

■ストリート~サーキット タイプ
ストリート走行可能なサーキット対応モデル
ブレーキダスト&ノイズはそれなりに発生しますが
その点に問題が無ければ
幅広い走行条件をカバー出来るモデルと言えます。

エンドレス: MX72 Type R
ウィンマックス: AP1 AP2 AP3 AC1
プロジェクトミュー: HC+
プロジェクトミュー: RACING N1 N+ 777 999 ※
ディクセル: Z type
フェロード: DS2500
ZBPブレーキ: HS3 HS4 HS4H

このクラスのパッドになりますと
効き方の特性も含めて選考される方が
ほとんどかと思います。
性能面では全品
一定ランク以上の良品ばかりです。

※プロジェクトミュー: RACING N1 N+ 777 999 は
サーキット専用品となっておりますが
高温域での性能はこちらのクラスになります。

■サーキット タイプ
ほぼサーキット専用といっていいレベル
街乗り使用で普通には効く製品もありますが
ローター攻撃性は悪化します。

エンドレス: CCRg CircuitCompound W-003 
ウィンマックス: AC2 AC3 AC4
デクセル: RA type R01 Type
フェロード: DS3000 DS1.11
ZBPブレーキ: HR1 HR2

このクラスともなりますと
性能面では全て高いランクにありますので
ドライバーの好みにより
使用されるモデルが分かれる傾向に
なってくると思います。

製品によっては初期レスポンスがとても高く
慣れないうちは反応が良すぎて扱いにくい、
微妙なブレーキコントロールがむずかしい、
という印象を受けてしまう事もございます。
そのあたりをどう考えるかが
このクラスの製品選考の
要になるのではないかと思われます。

ブレーキのフェード現象について

今回はブレーキのフェード現象について
書いていきたいと思います。

本来のフェード現象とは
ブレーキパッド摩擦材内の樹脂素材が熱で分解し
パッドとディスクの間にガス膜を作ってしまう事で
効きが大幅に低下する現象になりますが

近年の先端素材を使っているスポーツブレーキパッドでは
このフェード現象の原因になる様な素材は
ほとんど使用配合していない為、
本来の「フェード」という現象は
ほぼ無くなっていると思って宜しいかと思います。
※少なくとも当方担当のZBP製は全品その様になっています。

本来のフェード現象は
ブレーキが突如として全く効かなくなりますので
一昔前の時代では
とてもとても怖い思いをされた方もいらっしゃるかと思います。

現在では単純にパッドの材質が
徐々に熱に耐えられなくなり
すべり現象が発生して効きが低下してしまう事が
効き低下の主な原因となります。

これも含めて熱の影響によりブレーキが効かなくなる事を
全て「フェード現象」と表現しているケースがありますが
実際には少し違う訳です。

近年の先端素材使用のスポーツパッドでは
従来のフェードという現象は無くなりましたので
ブレーキが突然効かなくなるという様な事は
ほとんど無くなりましたが

効きは低下しつつも何とか走行出来てしまう、
というタイプのパッドになっているため
気が付いた時にはパッドが炭化していた、
又は思ったよりも摩耗していた、
などといった様な事にもなりやすいです。

限界温度近くでの使用は
パッドの磨耗度がかなり進みますので
ブレーキの効きの変化には気を配って頂き
クーリング走行を挟むなどして走行して頂ければ
パッドの寿命も延ばせると思います。